微分と積分、極限はこうしてやってくる
数Ⅲの出題の仕方を学ぼう!
皆さん、数Ⅲはイメージで難しいかどうか考えていませんか?
しかし、数Ⅲはしっかりと出題傾向を掴めば、難しくはありません。
傾向を掴めばどのように勉強すればいいのかもわかります。
今回は僕が独自に作成したこの問題で分析してみましょう。
微分がうまくできないとドミノ形式で失点
(1)と(2)の解説からいきましょう。
(1)はただの計算問題ですが、 (2)でも生かされます。
今回の場合は、増減のみですが、変曲点やグラフの凹凸についても問われることはよくあります。
計算問題だからといって、計算練習を疎かにしてはなりません。
(1)解説
( , )
より
(2)
について
>0、
<0より
<0
以上から増減表は以下の通り
極限も問われるなど、多方面の知識が少数の問題で問われる
解説はいったんここでストップします。
今までの計算過程は導関数が影響していることが分かります。
つまりここで計算ミスをすると大失点です。
さらに、ここからは極限も問われていきます。
漸近線はどれなのか、グラフの極限値はどう取るのかなども調べなければなりません。
定義域でない値とは絶対に調べなければなりません。
(2)解説 続き
(複合同順)
(複合同順)
また
<、<
の時>0で
<<
<0
また、<の時
<0
<の時
>0
よって、<の時<0、
<x<の時>0
<x<4 の時 <0
4<の時 >0
したがってグラフの概形は以下の通り
漸近線はx軸、、
概形がうまく描けて初めて積分です
グラフの概形が描けないと、位置関係の把握などができないため、立式もできません。
ただ、うまく立式ができれば積分は計算のみです。
(3)解説
(2)より-1<<0において、<0
よって求める面積Sは
=
=
=
=
=
まとめ
以上のオリジナル問題から傾向と対策をまとめます。
偏差値50くらいの大学ではこのような出題傾向が極めて顕著です。
このような典型問題くらいはできるようにしておきましょう
まずはこのような実態を把握して、受験勉強に専念しましょう!